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短編部門 04 あるがままに

あるがままに

ペンネーム:たんぽぽ

5歳、突然、世界が変わった。

自分の考えで、動くことも、しゃべることも、できない人間になった。
小学1年の時
みんなの前にでて、自分の事を話す当番があった。
毎回、がんばってしゃべっていたが、
自信なんかつかないし、うまく言えないから、落ち込むだけだった。
同級生からは、、なんでしゃべらないの。
先生からは、ちゃんと言いなさい。
苦痛でしかなかった。

途中から絶えられなくなり、死んだものとして行こうと決めた。

気の持ちようだ。意志が弱い。

かえって傷つく言葉ばかり世の中にあふれていた。

2年生になって、行けなくなった。。行かないと、どうみられるかとか、怖かったが、
どうしても絶えられなくなり、行かない選択をした。
当然のごとく親から失望の眼差しを向けられたが、それ以上に、外に出ることの方がつらかったから。
高校も、せっかく合格したのに、
たった、二日で、やめた。
親から、さんざん泣かれ、怒られたが、
正直、ほっとした。行かなくていいんだ。よかったと思う気持ちのほうが強かったのだ。
休んでいる間、好きなゲームと出会った。

生きるよろこびをみつけた。
空想の世界で、ストレス発散していた。

そこから、少しずつ外に出られるようになった。

だけど、外に出るのが、怖くなくなったわけじゃない。

今だに、消えてなくなりたい日もある。

でも、もう大丈夫。

今、世界が、変わった

なんとかなるさ。 できない事よりできることをしながら、

適当にやって行く。

これが、あるがまま生きるという事に気づいたから。

 




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Opinions

  1. Post comment

    好きなゲームと出会う、というのがきっかけになる、というのはよくわかりますね。内向きに引きこもったからこそわかることもある、ということの象徴のような気がします。

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