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作品11 引きこもり(ペンネーム:戸崎 佐耶佳)へのコメント(4件)

<冒頭100字>

私は社会的引きこもりです。
 日常生活に大きな支障はないけれど、職場等の集団に入っていけません。恐怖感と不安が込み上げてきて、居ても立ってもいられなくなるからです。
 世間一般からすると「根性が足りない」「皆

<コメント>

HIGA

文学といえば小説や詩、戯曲などを人は思い浮かべるだろうが、実際にはルポルタージュや評論、タイポグラフィーなど言語で表現されたものはすべてが文学になりうる。そしてこのエッセイともハウツーとも日記ともつかぬ不思議な文章ももちろん文学になっている。
近年流行りの精神疾患に関する一般書の中には当事者が執筆したものも少なくないが、この作品もその系譜に連なるものであろう。その中でこの作品を興味深いものにしているのは、全体に漂う控えめな雰囲気である。シニカル/アイロニカルに過ぎず、教条的に押し付けがましくもない文章が大変心地よい。プラクティカルなレベルで十分に自分を表現し、他者を助け、或いは他者に助けられる、そういった良質なコミュニケーションは引きこもりに限らず、多くの人々が実際に今、必要としているものだろう。この記事はそのための小さいが、偉大な一歩になる可能性を秘めているのかもしれない。

 

ラッパ吹きさん

勇気を振り絞って記事を書いてくれたんですね!重要な一歩と思いました。あなたと「世間一般」との距離が、「相互理解」という意味でちょっとだけ縮まったかもしれません。まだ全然できていないのですが、「世の中にはいろんな考えの人がいる。それでいいじゃないか」と思うように心がけています。偏見で見られる人が苦しいのは当然だろうと思うのですが、偏見で物事を見る人も「偏見」というセメントで全身を塗りたくって身動きが取れなくなっているのです!結局はどっちも不幸です。より良い歩み寄りに向けて、一緒に考えていきましょう。

 

SAMEGAI

「引きこもることへの議論は通過点であり、本来は「その中でどう生きるか」が重要です」という着眼点が素晴らしく良い。
欲をいえば、「引きこもりでもできる工夫」がもう少し書いてあるとなお良かったように感じる。あるいは個々の工夫を具体的なエピソードを交えてを具体的に展開させる、など。
次回作、ないし、さらなる展開を期待しております。

 

ひかもり

すでに先の方のコメントで言われているのと重なりますが、独白でもあり、評論でもあり、提言でもある。ただ、フィクションではなさそう。本当に素直な気持ち、考えが描かれていると思いました。そして、とても共感しました。
とにかく、読んだ後、優しい気持ちになりました。
そう思って読み直すと、自身の心境も、分析も、提案も、すべてひたすらに優しいですね。
引きこもりの人にも、引きこもりの周りの人にも、引きこもりに全く関心がない人にも、一読をオススメしたい作品です。

 

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