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文学大賞 短編部門03 こもりこもらせ超こもらん 作者 〆切抜刀斎

文学大賞 短編部門03

作者:〆切抜刀斎

・「笑っていいとも」が終わってから、午前と午後の境目がなくなった。

・アマゾンの配達予定を午前中にして、8時から12時まで身構える。荷物が来たのは11時58分。

・『進撃の巨人』を観ていて、壁の外の世界が怖いという設定に、なぜか深く共感してしまう。

・「何もしなかった日」が続くと、「何もしなかったこと」に疲れるようになる。

・静かな部屋ほど、自分の思考の音がうるさい。

・孤独と安心は、いつも同じソファに座っている。

・人に会いたくないけど、誰かに見つけてほしい気持ちは、なぜか消えない。

・外の世界がまぶしく見えるのは、光じゃなくて、期待の残像だ。

・「リモートワーク可」と書いてある求人を見ると、俺にもできるかもしれないと一瞬だけ思う。

・死にたくなる日は、同時に「愛されたかった日」でもある。

・心のどこかで、 「俺にもエルメス(※電車男)が来るかもしれない」と思っている。

・運命なんて信じていない。でも、偶然の準備をするようになった。

・会いたい人がいないのに、外に出る服を選んでしまう日がある。

・理由はないけれど、明日の天気を調べたくなった。

・カーテンを開けることが、勇気じゃなく習慣になった。

・もう大丈夫、じゃない。だけど、もう駄目でもない。

・希望がなくても、生きていけると知った。 それが、少しだけ希望だった。 




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