当初の予定にはなく、誠に勝手ながら、主催者特別賞を発表します。
作者の承諾を得て作品を公開させていただきます。
21 植物羊の命
ペンネーム:萩本あさひ
この作品に大変感銘を受けました。
以下に、独断と偏見を込めつつもコメントを書きましたので、作品をまずお読みいただいた上で、コメントも見ていただければ幸いです。
「植物羊」という架空の生き物を創造し、植物に動物が融合した、ある意味グロテスクでありつつも、羊という柔らかさも持ち合わせる、という存在がユニークで興味深く感じました。
それを育て続けることで、人生を支配される様、それでも育てるのを辞められない宿命のような使命感、それを自ら受け入れる覚悟。
善悪や好き嫌いではなく、命とはそういうものなのだ、と突きつけられた気持ちになりました。
もちろん、そこに引きこもりが投影されています。それは植物羊でもあり、登場人物それぞれでもあり、読者にも投影されていたように思います。
短い文章の中に、多くの要素がぎっしり、しかしひっそり詰まった、奥深い作品だと感じました。
下手なコメントしかかけず申し訳ありませんが、ご一読いただきたく思います。
この作品に限らず、いずれの作品も素晴らしく、本来、優劣をつけるべきものではありません。
主催者特別賞も優遇しているのではなく(賞金はありません)、主催者のワガママで1作品公開させていただいた、という形になります。
個人的により多くの方に読んでほしいと思いましたので、勝手ながらこのような賞を作らせてもらいました。
ご理解いただいた上で、ぜひお読みいただければと思います。