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大賞、入賞に落選したこと、参加できないことに嘆いてしまう人。あなたこそ私たちの仲間です。

第2回引きこもり文学大賞、大賞受賞コメントで、
落選してショックを受けた人、応募もできなかった人の嘆きが多かったことを指摘されていました。
地獄化すらしていた、と。

それに対しては、主催者として非常に申し訳ない気持ちです。
大賞を決める、賞金を渡す、と言う企画なので、どうしても差をつけてしまうことは、避けれらないとはいえ、全く本意ではありません。
落選した人、応募も出来なかった人には、辛い思いをさせてしまったと思います。すみませんでした。

しかし、もう少しだけ話を聞いてください。
あなたがなぜ嘆いたのか。その理由です。
それは、引きこもり文学大賞で大賞を獲る、入選をする、と言うことが「価値があること」と思っているからではありませんか?

そうですよね。そうでなければ嘆く理由などないはずです。

それならば、あなたは、あなたこそが、同じ価値観を共有する仲間です。

だってそうじゃないですか。
引きこもりっていうのは悪いことと思われている。その価値観を逆転したい。
だからこそ、私はこの引きこもり文学大賞を企画したのです。
それなら、あなたはその価値観を全肯定してくれているわけですよね。
だって、この賞には「価値がある」と認めてくれたのですから。

ちょっとわかりにくいですか。
では、このように言い替えてみましょう。

一般の人が、引きこもりについて、そして、この賞についてどう思っているか。
あえて悪く書きますよ。これは私の意見ではありません。ちょっとだけ気合を入れて、息をこらえて耐えて読んでくださいよ。

世間の大多数は
引きこもりなんて何の生産性もない奴らだ
社会のお荷物だ
そう思っているんじゃないですか?

私はいくつもそのような声を聞きました。
では、そう考えている人が、この引きこもり文学大賞についてどう思うでしょうか。

こんな賞に何の価値があるのか。
何でこんなのにお金を渡さないといけないんだ。

多くの人は、声に出さなくともそう思っているかもしれません。
そんな人たちが、賞を取れなかったこと、応募できなかったことを嘆きますか?
絶対に嘆きません。

そうです。そうなんですよ。
社会の大半の人は、そんな目で上から見ているんです。

それにひきかえ、あなたはどうですか。
賞を取れなかったことに嘆き、参加できなかったことに嘆いている。
完全に見上げています。

じゃあ、もうこっち側の人じゃないですか。
つまりあなたは、私と、私たちと、
「同じ価値観」を「共有する」「仲間」なんですよ。

まずそこから始めましょう。

敵は誰ですか。どこにいますか。
世間ですよ。
この、引きこもり文学大賞、の外の人たちです。

その人たちと戦うために、選ばれた戦士が、大賞者、入賞者です。
一度、そう考えてみてください。

もちろん実名、顔出しはしていない(している人もいますが)
とはいえ、受賞者は少なからず目立ちます。

そして、内側から(あなたかもしれませんが)の視線を浴びます。それはそれなりのプレッシャーです。
(受賞者コメントでまさにそのように書かれていました。)
また、同時に、外部からも、上に書いたように、決して暖かくは無い視線も向けられるでしょう。

つまり、賞を獲ったからといって、何もかもうまくいっているわけではないのです。
(それはそれで受賞者には申し訳ないことです。すみません。)

でも、彼らが、私たちの矢面に立ってくれている。
そして我々の領地拡大のために頑張ってくれている。
そんな見方もできませんか。

だとしたら、今回はたまたま、彼らが頑張ってくれているだけで、次はあなたの出番かもしれません。
え?そんなつもりはない?

違いますよ。
あなたは賞を獲ることに価値を見出し、それが叶わず嘆いたんですよね。
なれるものならなってもいいかな、ぐらいには思ったわけですよね。
じゃあ、もう戦士じゃないですか。

いや、すみません。
例えとして出しただけで、実際に争いを煽りたいわけではありません。
でも、そういう側面もあるはずです。

そう考えてみてください。
そうしたらやるべきことは自ずと見えてくるはずです。

受賞者を応援することです。

もちろん、悔しい気持ちや嘆きはあっていいです。むしろ持ってください。
でも、それはいったん置いておいて、
終わったからには、決まったからには、応援しませんか。
それがあなたの利益になるはずです。

つまり、彼らは
引きこもり、元引きこもり、そういう属性を自認する人たちにとって生きやすい社会にするための、
矛であり盾になってくれる人たちなんですよ。

もう少し穏やかな例えにすれば、
オリンピック(あるのか?笑)の代表選考みたいなものです。
代表には漏れたとしても、チームとしての日本は応援しましょうよ、と。
そんな感じです。

これは別にこじつけでも何でもないんですよ。
本当にそうだと思うんです。
だから、ちょっとだけ引いた目線で、客観的視点で、戦略的観点で考えてください。

もう、これは、応援するしかないんですよ。
受賞者も、この賞も。
だってあなたはすでに仲間なんですから。

もしもちょっとでも、そうかな、と思ってもらえたら、とても嬉しいです。
あなたは全く一人ではありません。仲間です。
一緒に生きやすさを勝ち取ろうではありませんか。

今後とも何卒、よろしくお願いします!






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