主催者の独断と偏見に基づき作品を紹介しています。参考にしてみてください。
71 「息子のパンツが、洗いたい」
ペンネーム:茅野アレクサンダー匠
ノンフィクション的作品。 引きこもりで最も多い問題、母親との関係。 引きこもりになるまで、なってから、解決の糸口まで、が母親とパンツの関係を軸に語られる。
72 霧が晴れたその先に
ペンネーム:かずさん
体験談、エッセイ。 引きこもりを肯定する「引きこもり文学大賞」の中でも圧倒的な全肯定。 引きこもり礼賛。もはや自慢。 まさに、霧がすっかり晴れたような清々しさ。 眩しい。
73 趣味をきかれるのが苦手です
ペンネーム:でがらし
エッセイ。 趣味を聞かれた時の対策について論じていく。 自意識過剰を自認する作者だが、気づいたからといってやめられるものでもない。 そこで見つけた無難な答え方とは?
74 極める
ペンネーム:カトウスグル
現在進行形の体験談。 極める、とは引きこもりを極めること。 相当に苦しい体験が生々しく描かれている。それにどう向き合っていこうとしているのか。 一つの極め方の方向性を示す。
75 雷鳴
ペンネーム:usano-yoko
小説。 描かれる少女の体験は、主人公自身のものか。 母親との関係は、引きこもりの永遠のテーマかもしれない、と思わされる。 少女、主人公、母親、老いた女、全てが重なって見えてくる。
76 六畳半の女神は引きこもりに寄り添う
ペンネーム:やえはる
ラノベ、というかアニメ。あるいは80年代ラブコメ漫画。 女神とそのような関係になるとは全くもってけしからん。 応募作品中、最軽量。(褒めてます)
77 誕生日
ペンネーム:谷川 真一(たにがわ しんいち)
体験談だろうか。 それにしても、舞台は徹底して1970年。刻銘にリアルに描かれる。今もここが1970年であるかのように。そして起こる事件。 最後の一文の衝撃。
78 夢のなかの迷子
ペンネーム:yoshi
夢の中で会う少年は、この夢の秘密を主人公に告げる。 夢が終わる。はずだが、それでも続く夢。 いや、これは現実なのかもしれない。 読者も迷子になる。 希望は見つけられるのだろうか。
79 15万円の使い道を考えた。そしたら。
ペンネーム:稲見健太郎
15万円とは引きこもり文学大賞の賞金。その使い道を考える中で浮き彫りになる問題点。 しかし、本質は金銭ではないかもしれない。 その時見えてきた作者の望みとは。
80 因果因縁
ペンネーム:東雲五月
SF。 時は2090年。科学技術は一つの頂点に達していた。魔法のような技術。 それでも変わらなかった人間の感情。 太陽がほとんど見えない世界。そこに差した光に主人公は何を思うのか。
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