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応募作品42

ひきこもりたぬきの皮算用

ペンネーム:ダーティー・オールド・リバー

「ね、なぜ旅に出るの?」

「苦しいからさ」

 

 

太宰治の小説「津軽」本編の書き出しである。妻に津軽へ行く理由を尋ねられ、太宰が答える場面だ。

 

「津軽」は、東京に住んでいた太宰が生まれ故郷である津軽地方をぐるりと




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Opinions

  1. Post comment

    人生は回り道、ですな。店員さんの最後の言葉「死ぬなよ」が、本文学作品にほどよいスパイスとなっておりました。自分を強く見せようとするのは、若さの特徴だと思います。ただ、強がりであっても言い続けていれば、ひょっとすると実現するかもしれません。それを温かく見守るような社会であって欲しいな、と思いました。

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  2. Post comment

    太宰の小説をなぞり、辿りつつ、自分の体験談をかたる。その中で、自分の得意ジャンルである(と思われる)音楽の話を盛り込みつつ、引きこもりを論じる。
    巧みな構成だと思いました。
    ジミヘン、ジャニス、ジムモリソンは27歳で死んだんですね。若い。
    太宰は最後自殺したわけで、死ぬなよ、が重く、でも明るく響きますね。

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