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応募作品64

楽園の期限

ペンネーム:富士一文

物心ついたときには、イチはそこにいた。

そこは不思議な部屋だった。卵の殻のような質感をした白い壁には扉どころか窓もない。柔らかな毛足のじゅうたんのような床も真っ白で、見上げてみても天井は見えず、ただ何も




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Opinions

  1. Post comment

    引きこもりをモチーフにしたフィクションですね。
    白い壁、白い部屋を何の象徴と考えるか。いや、現実のものではないからこのような表現になっているのか。
    どう捉えるかで、その人の世界観がような気がしました。

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  2. Post comment

    この壁(部屋)を何のメタファーと捉えるかは、読み手の裁量に委ねたというところでしょうか。
    壁を破る、中にとどまる、自分で作り変える、など、現実世界では他の選択肢をとったり、破るにしても時間をかけて、あるいはもっと早い段階で、というのもアリでしょうね。
    いろいろ考えさせられる良作と思いました。

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