私の優しい家族
ペンネーム:杉本 織穂乃
生きていたくない。
でも、死ぬことを考えるだけで足が震えるから、どうしようもない。電気も最小限しか使わないようにしている。生きる価値がないから。あ、ようやく時計の針が13時30分を指した。そして、扉が閉まっ
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ペンネーム:杉本 織穂乃
生きていたくない。
でも、死ぬことを考えるだけで足が震えるから、どうしようもない。電気も最小限しか使わないようにしている。生きる価値がないから。あ、ようやく時計の針が13時30分を指した。そして、扉が閉まっ
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読んでしまうと、「私の優しい家族」というタイトルはなかなか痛烈ですね。
Permalinkそして、冷たい他人がなぜか暖かい。
逆説こそがリアリティ。
生きていたくない、という冒頭の叫びも、後半で少し救われる印象です。
表面的に優しい実の家族より、ネット上の他人の方が遠慮ないコメントをくれるのが救い、という読み方はもちろんのこと、家族の優しさ(それが過干渉になっていて重荷だともいえるけど)が悪意あるものではないことも分かっているからこそ、無下にはできない辛さもある。
Permalink多重的な解釈ができる作品。