誕生日
ペンネーム:谷川 真一(たにがわ しんいち)
一九七〇年十一月二五日、ぼくは一四歳になった。
その日、朝の検温にやってきた看護婦は吉岡さんだった。
「下がらないわね。七度五分か」
ぼくは微温が続く病気で、二学期が始まってすぐに入院した。病名は「溶血性連
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ペンネーム:谷川 真一(たにがわ しんいち)
一九七〇年十一月二五日、ぼくは一四歳になった。
その日、朝の検温にやってきた看護婦は吉岡さんだった。
「下がらないわね。七度五分か」
ぼくは微温が続く病気で、二学期が始まってすぐに入院した。病名は「溶血性連
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実際には知らないのですが、1970年の空気でいっぱいで、今1970年にいるような錯覚に陥れる作品でした。
Permalinkこれから日本は、世界はどうなってくのだろう、とつい思ってしまいました。50年後の世界で。
それにしても、最後の一文は衝撃過ぎる。
全て一気に吹き飛ばされた気になりました。