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応募作品22

魂の慟哭<短編部門>

ペンネーム:千種遍

依るべきもののない存在。
貴様を形容するのに、これ以上適切な表現があるか?

理由もなく生まれ、理由もなく生き、理由もなく死ぬ。
どこまでも不毛な営み。
生は、我々全員に課せられた縛鎖だ。

知っているぞ、貴様が叫




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Opinions

  1. Post comment

    依るべきもののない存在。という冒頭の言葉から始まるこの作品。
    内容を読んでいると仏教の「空」という概念や「量子力学」の事を言ってるんだと理解しました。

    「空」はあるようで無い、無いようである という事。般若心境にある「色即是空,空即是色」。
    そして、物質の最小単位の「粒子」は確立として分布していて意識を持ったものが観測しない限り、
    どこに存在するのか明確な場所を特定できない。という量子力学。

    この作品では、その量子や空のという存在を「貴様」という二人称で読んでいて、
    「意識」も量子や空と同じ性質を持っているかのように語りかけています。

    ある科学者の話によると、人間の意識も量子力学のシステムと同じだと言っていました。
    「意識(量子=空)が何かを選択するたびに宇宙が分裂し、別の宇宙が生まれると言っていました。
    本当かどうかは知りません。しかし、そういう仮説があります。

    この作品では、そのような量子的世界は全てが曖昧なので、世界に意味はなく、全ては暇つぶしに過ぎないという結論が出されています。しかし、このような曖昧な世界の意味の事を人類がまだ発見しきれていない可能性もあるように思いました。あるいは人間には永遠に明確には理解できないかもしれない。でも、実は何かの明確な存在や法則や何かが世界にはあるかもしれない。そんな事をこの作品を読んでいて思いました。

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  2. Post comment

    禅問答を思う。
    万人向けの理由や答えが出なければ意味がないとすれば、「理由もなく生まれ、理由もなく生き、理由もなく死ぬ」ことは、「どこまでも不毛な営み」なのでしょう。「暇つぶし」にも、そういった万人向けの答えはないのかもしれませんが、自分なりの理由や答えを見出すことは可能なのではないでしょうか。
    自分なりの理由や答えは、自分自身に依るべきもので、他に依れるものではないでしょう。意味がなくても、真剣でいいじゃない、それが自分自身に依ったものならば。
    ひきこもりの理由や答えも、自分自身に依るべきものだとすれば、生とひきこもりは、案外、似たもの同士なのかなぁとか思いました。

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  3. Post comment

    「世界など——観察者がいなければ存在も確認できない、曖昧な代物だ。」鋭い指摘だと思います。曖昧であるのであれば、世界の見方を変えるだけで全く違う世界になり得る、そんな希望も感じられる作品でした。

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  4. Post comment

    哲学的でもあり、宗教的でもあり、感情的でもあり、空想的でもある。
    短い中にいろんな要素がぎゅっと詰まって、気迫を感じました。
    最後も、全ては暇つぶしに過ぎない、というちょっと脱力感のある結論も良かったです。

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