主催者の独断と偏見に基づき作品を紹介しています。参考にしてみてください。
81 僕は産まれてから堕ろされた
ペンネーム:喜久井ヤシン
体験談、エッセイ。 母親との関係、その思いが語られる。 徹底して抑圧した控えめな表現に、圧縮した感情の奔流が垣間見える。 愛憎は表裏一体であるがゆえに恐ろしい。
82 雪曇
ペンネーム:山吹長年
随筆。 雪の京都御苑の風景と作者の心象が重なる。丁寧に描かれる美しい風景と、同じように丁寧に心の動きが現れる。 願いは空へと向けられる。
83 視視累々
ペンネーム:直系卑属2親等
SF。 視線恐怖症に苦しんでいた主人公が、逆に楽に過ごせる世界。 社会の変化を逆手に取ったように自由に過ごす日々 しかし、それはある日突然終わりを告げる。
84 壁
ペンネーム:ああああ
タイトル通り、壁論。評論。 様々な壁とその意味を論じる。 壁を超えられるツール。しかし、それでも残る壁。 壁から始まる、そして広がる哲学。
85 鏡
ペンネーム:籠籠
登場人物は主人公の少年とある少女。 鏡を見ることよりも、人の視線の中に映る自分の姿に恐怖を覚える少年。 その気持ちをある面では理解し、ある面では否定する少女。 受容か拒絶か。 最後に流れる時間。
86 大きな荷物
ペンネーム:パウル
童話のような、説話のような、法話のような趣きのある作品。 大きな荷物を持っていたのは主人公一人ではなかった。 その先で主人公が選ぶ道とはどんなものか。 そこには希望が見えている。
87 川のうず
ペンネーム:ペン子
川を下に流れる。うずに巻き込まれる。 象徴のような言葉に流されるように読者の心も動かされる。 深層心理の世界が描かれているようでもある。
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