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作品8 『右手に雨が降る』(ペンネーム:素潜り旬)へのコメント(3件)

<冒頭100字>

静かな鳥の域を出ない鳥を、いつまでも見ていたかった。夕食を見ただけで、口にしなかった俺は、朝を朝が来るまで待っていたのだけれど、それはそれでいいことだと思ったのは確かで、空気中に浮かぶ濃い酸素を吸い込

<コメント>

ラッパ吹きさん

「静かな鳥の域を出ない鳥」とは何だ?と思わずうなってしまいました。他、斬新な表現が随所にちりばめられ、本文学作品は「どこかに向かう」というよりは「散らばっている表現を探す」のような印象で、新しい発見でした。願わくば、筆者のあふれる「表現の泉」の向かう先があった方が良いと思いましたので、最終的には「流れる川」にして読者に提供していただければと思いました。今後の活躍を楽しみにしております。

 

SAMEGAI

なんとなく気になる作品。酩酊感を覚える、といえばよいのだろうか。このような感覚を喚起することが、作者のねらいであったならば、それは、まず成功しているといえるようにおもう。
難を挙げるなら、そのような酩酊感を醸し出す内容・文体を構成する場合、「あなたが包帯で過ごした時期を」など、日本語の文として破格の表現は、避けた方がより効果があがるようにおもう(「あなたが包帯姿で過ごした時期を」というように、個々の文や句のレベルでは日本語として意味がとれる文・語句によって構成したほうが、文章全体から醸し出される酩酊感が、より一層洗練されるようにおもう)。
次回作も期待しております。

 

ひかもり

同じような言葉を繰り返すことで、詩のような、散文詩のような味わいがあったように感じた。前半の叙情的な文章は読み手に具体的なイメージが浮かぶのを拒むようでありながら、後半の性的な描写は突然、生々しさを帯びる。そのコントラストが面白い。
意味はよくわからないままに、気だるさ、虚しさは非常に強く伝わってくる。それがこの作品のテーマなのだろう。それは確かに受け取ったと思う。

 

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