僕の底つき
ペンネーム:ワタル
違う日を生きている実感を欠いた日々に食われる心
明らかで不確かなことは記憶の幽霊と遊んでいること
人間だということが確かでないのは僕が人間として断片的だからか
僕はまだ可愛いから幽霊を取り出し並べ晒すことに
Opinions
Join the Discussion
コメントを投稿するにはログインしてください。
ペンネーム:ワタル
違う日を生きている実感を欠いた日々に食われる心
明らかで不確かなことは記憶の幽霊と遊んでいること
人間だということが確かでないのは僕が人間として断片的だからか
僕はまだ可愛いから幽霊を取り出し並べ晒すことに
コメントを投稿するにはログインしてください。
短めの文学作品の中に、こうも沢山の言葉の宝石がきらきらとちりばめられていることに驚きました。これには作者さんの生き様が反映されていると思いました。とても豊かな感性をお持ちなんですね。それ故苦労も多かったかもしれません。世の中の多くの人が仮面をかぶり、社会の渦の中にもまれていく中で、「ちゃんと寂しい人」になるということは仮面を外すということかな、と想像いたしました。自分らしく生きることのつらさとたくましさの両方を内包した作品だと思いました。
Permalink逆の意味の言葉の組み合わせが繰り返され、読者に高度に詩的な解釈と想像力が要求されますね。
Permalinkしかし、逆説こそが真実のような気もします。
そして、さみしさだけは確かである、という諦念と確信が、「僕の底つき」であり、そこからまた始まる、ということなのでしょう。
底つきを実感したら、あとは進むだけ、という前向きな終わり方のようにも思いました。
寂しさを自分のこととして引き受けることができるか/できないか、が作者の中心テーマと読みました。
Permalink前半がごちゃごちゃと小難しいと思いきや、後半にかけてすっきりした表現になっていくのが面白い。