四十雀の涙
ペンネーム:森島ユンゴ
オレは、シジュウカラのピーツ。
もうだいぶ長いこと生きてきた。人間様でいうところの中年オヤジってところかな。けど、自分ではまだまだ若いと思っていて、あの世行きなんてまだまだ先のことで、まだまだピーチクパ
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ペンネーム:森島ユンゴ
オレは、シジュウカラのピーツ。
もうだいぶ長いこと生きてきた。人間様でいうところの中年オヤジってところかな。けど、自分ではまだまだ若いと思っていて、あの世行きなんてまだまだ先のことで、まだまだピーチクパ
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軽快な語り口で物語が始まったと思ったら、ある出来事を境に、次第に話のトーンが変わり、雲行きが怪しくなってくる。それまでの日常がはかなくも崩れていく描写は、これぞ、引きこもり文学といったところでしょうか。物語は、どん底のまま最後を迎えるが、諦めきっていない、諦めきれない主人公に、いくらかの希望も感じました。
Permalink人間である作者が鳥の視点に立ち描かれる世界、のはずが、その鳥が人の視点を持ち人間の世界を批判する。視点が多重構造になっていることが面白いです。
Permalinkそれが原因不明、事情もわからない状態に陥いる中、最後に浮かんでくるキーワード「涙」
原始の森、という表現も心理的な世界を連想させる。
いろいろ象徴的な話で楽しめました。
人間から見れば単細胞であるはずの鳥から見ても、間抜けな行動ばかりしているニンゲン。
Permalink情けないことですね。それに気づかせてくれるストーリーです。
子どもの教育用の素材にも良いかもしれません。