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第2回 主催者特別賞

第1回でもあったのですが、第2回でも主催者の独断と偏見に基づき、特別賞を選ばせていただきました。
作者の許可を得て公開させていただきます。

主催者特別賞

いちばんのきみへ

ペンネーム:はる

応募作品19

こちらをまずはお読みいただきたいです。

 

読まれましたか?
ありがとうございます。

大いに蛇足ではありますが、
なぜ、この作品なのか、の説明をさせてください。

まず、良い作品である、ということはもちろんです。
子ども向けのように平仮名で書かれているのも、全体の中で異彩を放っていました。

それ以上に、やはり内容に心打たれました。
無粋にも安易な言葉でまとめてしまいますが、
「過度な競争に対する戒め」
と、それに必要なものは、
「優しさ」
なのだと思いました。

大賞受賞コメントでも書かれており、
以前から主催者としても注意はしていたのですが、
「引きこもり文学大賞」
という賞レースの形を取っている以上、どうしても作品間、作者間に差を作ってしまう結果になっています。
もしも、そのデメリットが、賞を作ることのメリットを上回ってしまうとしたら、
この引きこもり文学大賞は失敗になってしまい、終わってしまいます。

引きこもりの価値を逆転、と言ったところで、
引きこもり同士で争い、ましてや足の引っ張りあいなど起こってしまえば
完全に本末転倒です。

それを防ぐには、超えるには、どうしたら良いのだろう。

そんなことを考えていた時に、あらためてこの作品を読み、深く感銘を受けました。

この作品のテーマは、もちろん引きこもり文学大賞という範囲を超えています。
私の小さな視野から見えた話をしたまでです。

戦争であったり、資本主義であったり、パワハラであったり、いじめであったり
例を挙げれば大小枚挙にいとまがありませんが、
生きる上で「競争」は人間に執拗につきまといます。
そして完全には避けられないのでしょう。

しかし、そこを乗り越えるヒントを、力を、この作品は教えてくれるような気がしました。

という、説教くさい話にならないところがこの作品の魅力ですね。

是非、みなさまにも、折に触れて読んでいただきたい作品だと思いました。

紙芝居にしてほしいな、と思っていたら、すでに読み聞かせ動画が見られるようです。

素晴らしい!
是非ご覧ください。

はる様、ありがとうございました。

このように、惜しくも入賞されなかった作品も、どれもが素晴らしい魅力を持った作品だと思います。
第一回の作品を思い出して、あれ、あの作品良かったけど入賞してなかったんだ、などと思い返す時があります。
今回のどの作品も、心に残り、何度も思い出すことになるのだと思います。

あらためまして、作品をご応募していただいた皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。






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